概要
parseInt()
は、第1引数に与えられた値を、第2引数の基数にもとづく整数を返す標準ビルトインオブジェクト。
構文
parseInt(string, [radix]);
引数
- string
- 変換対象の値。引数は文字列をとるが、他の型を渡した場合、
ToString
により、文字列に変換される。
- radix
- 変換後の基数。
2
から36
までの整数が指定できる。第2引数を指定しなかった場合のデフォルト値は、10
になっている。
しかし、string
の値が0
から始まる場合、ブラウザの実装(ECMAScript 5より前)によっては、8進数で変換される場合があるので、parseInt()
関数を使うとき、基数は必ず指定することが推奨されている。
戻り値
与えられた文字列を基数をもとに変換した「整数値」が返る。文字列を変換できなかった場合は、「Nan
」が返る。
例
以下はすべて15
を返す。
parseInt(021, 8); // 数値を与えても変換する
parseInt('15.01', 10); // 小数点以下は切り下げされる
parseInt('15.99', 10); // 小数点以下は切り下げされる
parseInt('15,123', 10); // カンマは小数点扱いされる
parseInt('15 * 3', 10); // 演算はされない
parseInt('15px', 10); // 後ろに文字列がある場合は削除される
以下はすべてNaN
を返す。
parseInt('Hello', 8); // 数字ではない
parseInt('546', 2); // 変換できない
parseInt('hoge20', 2); // 数字の前に文字列がある